木曾山林資料館

                   

[この題字は演習林管理棟の入口に掲げてある館銘板の文字から起こしたものである。木曽町開田高原在住の椙本清美氏の揮毫による。]

木曾山林資料館2014.5.24OPEN

TEL.0264-22-2007 

〒397-8567 長野県木曽郡木曽町新開4236 木曽青峰高校新開キャンパス内

8月15日 終戦記念日/戦没者慰霊の日

8月15日 終戦記念日/戦没者慰霊の日

きょう8月15日は、終戦記念日であるとともに戦没者慰霊の日です。
木曾山林学校の卒業生の中にも、何人も戦死をしたり戦病死したOBがいます。
それらの方々の生前の活躍を思いおこしつつ、ご冥福を祈りたいと思います。

木曾山林学校では、先の太平洋戦争が予想されるような状況となった昭和15年5月15日に、そのときまでに戦争で亡くなった同窓生の慰霊祭を学校をあげておこないました。そのときの様子を記録した写真を紹介しましょう。
第1回卒業生で、日露戦争に従軍して軍馬の飼育・調教の仕事をしていた中村茂氏(開田村出身)をはじめとして、11名の同窓生が先の大戦の前にすでに命をおとされています。太平洋戦争中の戦死者はわかっている範囲で14名にのぼります。
戦時下に在学していた生徒は、勤労動員で北海道の十勝へ援農で長期間出かけたり、木曽郡内のダム建設や御料林の現場に派遣され、森林鉄道の運転補助の作業中に足を滑らせ轢死した生徒も2名出るという痛ましい事故もありました。

一方、山林学校を卒業して海外の植民地で林業に携わっていたOBも数多くいました。昭和13~14年頃には、朝鮮59名、台湾23名、カラフト55名、満州28名という記録も残っています。外地では同窓生どうし親交を深め、励まし合って仕事をしていたようですが、終戦とともにどのように故国にもどれたのか、ほとんど詳しいことはわかっていません。

毎年、終戦記念日には国中で慰霊の行事がおこなわれますが、なくなられた同窓生のご冥福を祈りつつ、平和への誓いを新たにする日にしたいと思います。

         第一展示室に展示してある戦死者の氏名や勤労動員の様子などのパネル

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