きょうは、秋らしい爽やかな風が吹いています。準備室の下を散歩の保育園児がにぎやかに通っていきます。
きょうは、近くの「長野県林業大学校」の学生さんの来館が予約されていました。いつもは5月頃に来るのですが、今年は新型コロナウィルスの影響で秋にずれこみました。全員マスク姿で元気でした。
校長先生から、我が国の林業近代化の中で、木曽の果たした位置づけのようなことを話してほしいという要望がありましたので、伐木運材に関することで、森林鉄道が江戸時代の「木曾式伐木運材法」にかわって、林業生産を引っ張ってきたことや、大正9年に我が国最初の「架線集材」が木曽でおこなわれたときの写真を見てもらったりして、水運から陸運へ大きく転換したことを解説しました。
その他、実習で使った測量器具や木曽五木の材鑑、明治40年にはじめて出版された林業の教科書にまつわるエピソードなど、いろいろ話をしました。
きょうの見学の中で、頭の片隅に何かひとつでもよいから残ったものがあればよいのですが。