木曾山林資料館

                   

[この題字は演習林管理棟の入口に掲げてある館銘板の文字から起こしたものである。木曽町開田高原在住の椙本清美氏の揮毫による。]

木曾山林資料館2014.5.24OPEN

TEL.0264-22-2007 

〒397-8567 長野県木曽郡木曽町新開4236 木曽青峰高校新開キャンパス内

過去のご挨拶

ご挨拶(2019.05.09)

 このたび、木曾山林資料館のホームページを改訂しました。はじめてホームページを開設したのは2015年(平成27年)6月1日でした。それから4年の歳月が流れ、その間ホームページにアクセスしてしていただいた方の数(訪問者数)は11,000人を少し上回りました。1日あたりでいうと約8人です。この人数は決して多い数ではありませんが、世間に全く知られていない林業教育を専門とする小さな資料館の、ささやかなホームページとしては、感謝以外の何ものでもありません。

 さて、今回のホームページの改訂ですが、全体的なデザインや構成はほとんど変わりません。「今どき珍しいクラシックな感じですね」とおっしゃってくれた方がいましたが、まさにそのとおりです。明治時代の終わり頃、まだ鉄道も通っていなかった木曽の地に、向学心にもえて着物姿で草鞋ばきの少年が中山道を黙々と歩いて来る姿を想像すると、今どきのチャラチャラしたWeb デザインは似つかわしくないというのが我々の思いです。トップページの休憩時のリラックスした集合写真が、木曾山林学校の古き良き時代の息吹を感じさせてくれます。

 ところで、一番の改訂点はデジタルコンテンツを豊富に用意したことです。具体的には「100周年記念誌アーカイブ」と「校友會報アーカイブ」の二つのデジタルコンテンツが、右メニューからアクセス出来るようになっています。このあとも、当館所蔵の貴重な写真を中心にどんどんアップしていく予定です。ですからこの改訂は、膨大な量のデジタルコンテンツを保管するためのサーバーの増強をしたことに主眼があります。

 また、少しホームページの味付けを広げるために、資料館のブログを開設することにしました。ブログのタイトルは「木曽発 季節のたより」とします。当館の南側には明治35年に設置してから118年も続いている演習林が広がっています。その演習林に行くには黒川という清流を吊り橋で渡っていかなければなりません。吊り橋付近一帯は野鳥の宝庫でもあります。

 この資料館の運営を担当しているボランティアスタッフは10名いますが、2019年現在の平均年齢は75歳という高齢者集団です。全員、山好きです。資料館の準備室の窓から見える木々の開花を双眼鏡で確認し、一日中鳴きながら動き回るウグイスの囀りに耳を傾けています。そんな日々の季節の移ろいを、ブログでお伝えできればと思っています。

 どうか末長く、このホームページに足を止めていただければ幸いです。

ご挨拶(2020.04.01)

 世界中で新型コロナウィルスによるパンデミックがおきている中、2020年度が始まりました。当館は、展示スペースが広く、週1日の開館で来館者も少ないことから、密閉・密集・密接の三条件に当てはまらないと考えています。感染症予防対策として、室内の換気や手すり等の拭き取りを定期的に行いますが、来館者の皆様には、入館の際の手洗いの実施と必要によりマスクの着用をお願い致します。当館は木曽青峰高校の施設であり、情勢によっては閉館する場合が有ることをご承知おき下さい。

 2020年度を迎える前の冬期休館中に、当館の研究紀要の発行準備を進め、このホームページで公開することができました。ホームページ右側バナーの木曾山林資料館研究紀要から当該ページへ移動できます。
 今回の研究紀要は、資料解題というジャンルに属する論文3編がメインで、いずれも当館スタッフの労作です。当館には、明治・大正期の古い林業関係の写真を多数所蔵していますが、長い年月を経る中で、それらの写真の故事来歴がわからなくなってしまい、資(史)料としての価値が低くなってしまっているのが現状です。それを解明してその資料の著者・成立(発行)年代・当館で所蔵するに至った経緯・寄贈者・体裁・内容等を明らかにすることは、当館の重要な仕事の一つです。

 これらの解明を進めるためには、多くの資料を必要としました。木曾山林学校の職員・生徒が編集・発行した『校友會報』等の雑誌は、多種多様な記事が掲載されています。修学旅行記や毎年の卒業生名簿・教職員の動静等を丹念に読み解き、新しい知見が多く得られました。大日本山林会の会誌『山林』、国立国会図書館デジタルコレクションの貴重な図書等がインターネットで公開され、これらのデジタルデータを利用しました。また、戦前の林業絵葉書という新たなジャンルの史料が、当館の古い林業関係の写真と共通していることを発見しました。
こうして何らかの手がかりを見つけて、思いもかけない展開に結び付き、今回の論文に至りました。

 2020年度のスタートにあたり、当館の最近の動向の一端を紹介いたしました。じっくりとホームページを隅々まで探索していただき、林業教育の歴史に思いをはせていただければ幸いです。