木曾山林資料館

                   

[この題字は演習林管理棟の入口に掲げてある館銘板の文字から起こしたものである。木曽町開田高原在住の椙本清美氏の揮毫による。]

木曾山林資料館2014.5.24OPEN

TEL.0264-22-2007 

〒397-8567 長野県木曽郡木曽町新開4236 木曽青峰高校新開キャンパス内

水無神社のみこしまくり

水無神社のみこしまくり

木曽谷の夏祭りの最大のものが、水無神社の例大祭です。
毎年、7月22日・23日に行われます。ツユ末期の豪雨に見舞われる年もあれば、ツユ明けの猛暑に夕立が降ることもあります。この祭りに雨はつきものです。
初日は枠持ち(かつぎ手)が祝い歌を歌いながら、ときに「神歌」をつけ加え、町内を練りあるきます。
夜の花火も楽しみであす。狭い谷の中にドーンという音が響くと、お腹にズーンと応えます。音を楽しむ花火です。
2日目も残る町屋を巡行(渡御という)し、夕方には旧中山道の北東の端の鴨居坂に着きます。ここで御輿の飾り金具をはずし、御輿を水で清めます。北西の黒川の谷間に飛騨を望む場所からいよいよ「みこしまくり」が始まります。
転がす時の掛け声は「ソースケ・コースケ」に変わり、担ぎ上げては落とし、放りだしてはまた転がします。
御輿を転がすのには横まくりと縦まくりがあります。右の写真は街の中心地の四つ角で、クアライマックスに入った縦まくりのシーンです。

祭りは御輿がすっかり壊れるまで続き、見物する観衆は壊れた木のカケラを競って拾います。ご利益があるそうです。
こうして夏の夜が更けて、こもっていた熱気も沈んでいくと、木曽谷の季節はまたひとつ先に進みます。
(撮影:三尾秀一)

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