木曾山林資料館

                   

[この題字は演習林管理棟の入口に掲げてある館銘板の文字から起こしたものである。木曽町開田高原在住の椙本清美氏の揮毫による。]

木曾山林資料館2014.5.24OPEN

TEL.0264-22-2007 

〒397-8567 長野県木曽郡木曽町新開4236 木曽青峰高校新開キャンパス内

資料館のブログ

クリの花

演習林の林道の入口ゲートの右側、黒川渡ダム湖岸にクリの花が、雨の中で咲いていました。
中央西線の車窓からも、気をつけているとあちこちにクリの花が垂れ下がっているのを見ることができます。
ツユの頃の見慣れた景観なのですが、ボォーッとしていると見落としてしまいます。チコちゃんに叱られないようにしましょう。

大雨にならないことを祈ります。

木曽の味/朴葉巻(ほうばまき)

木曽の初夏をいろどる「朴葉巻」をご存じですか。
ホオノキの新しい葉が伸びたときがベストタイミングです。
米粉で作った皮でこしあんをくるみ、それを大きなホオノキの葉でくるみます。
これを蒸し上げると出来上がりというシンプルな和菓子です。
昔も今もそれぞれの家庭で、家の裏にホオノキがあって、その葉を使って作るのです。この写真のように、アツアツに蒸し上がり、葉をほどいたときの香りが何とも言えません。

 

さて、今年の初夏はもうひとつベストタイミングなイベントがあります。
木曽出身の「御嶽海」が所属する「出羽海部屋」の合宿が木曽で行われます。
6月20日、今日から木曽町の七笑(ななわらい)にある木曽町の「町民相撲場」を会場に力士が汗を流します。この合宿を終えて名古屋場所に乗り込むのです。
この合宿は今年が初めてです。来年以降も、木曽谷のツユどきの6月の年中行事になることを期待しています。

 

ヤマボウシが花盛りです

緑一色になった木曽の森の中で、清楚にしかし堂々と白い花を咲かせるのがヤマボウシです。
林床にはコアジサイの薄紫の小さな花も咲いています。
そろそろ、エゾハルゼミも鳴き出すでしょう。
きょうは、ツユの中休みのすがすがしい森の中を歩いてきました。

ドウダンツツジの刈り込み

きょうは、木曽青峰高校森林環境科3年生が、資料館の周辺で「造園技術」の授業で庭木の刈り込み実習をしました。
資料館のある場所は元の木曽山林高校の跡地ですから、校門を入って左右に樹木園があり、前庭もあります。
ツツジは花が咲き終わったら直ぐに刈り込みをするのが基本で、それを怠って真夏になってから刈り込みをしようものなら、翌年は花つきがわるくなるのです。

きょうは、5月9日のブログで紹介した「山を愛す」の石碑の周囲のドウダンツツジの生け垣の刈り込みをしていました。
これも、初夏ならではの「季節のたより」です。

トチの花が咲きました

 木曾山林資料館の窓から見えるトチの木です。樹高18メートルくらいの大木です。毎年、5月下旬になると上向きの白い花が円錐花序に高さ20センチくらいになります。秋には径4センチくらいの赤褐色の実になります。

縄文時代からシブを抜いてトチモチにして食べていたことが知られています。

もうすぐツユになるそんな時期を知らせてくれる花です。(撮影:三尾秀一)

黒川渡ダム湖

きょうは、木曾山林資料館の下にある黒川渡ダム湖の風景です。
左手の大きな斜面は演習林。中央の谷が黒川。川の右上の樹林の中に資料館があります。5月下旬は木曽谷の新緑最後の輝きの時です。この後、山は濃い緑色に統一されてします。
湖面の奥にオレンジ色の浮きが見えます。昔は、ここで夏の水泳、冬のスケートを行いました。

(秋には同じアングルで、紅葉の写真をご覧にいれましょう)

カツラ(桂)

先週に引き続き「新緑」です。
私の大好きなカツラです。枝はスッと伸びて、そこにハート形の明るい緑が特長です。
樹高は30メートルに達するものもあります。

 

この写真は、資料館のある旧木曽山林高校の前庭に植栽したもので、たまたま根本近くに葉がついていたので、それを狙って撮影しました。

 

演習林の新緑

ひと口に新緑と言うけれど、”新しい緑”の色は多種多様だ。
5月の連休明けの頃が、この演習林で一番緑のグラデーションが複雑なのだ。
じっくりと1本1本の色の違いを見てほしい。
唯一、はっきりと名前がわかるのは、手前に見える大きな浅緑の大木で、これはイタヤカエデである。イタヤカエデは葉も花も同時にひらくが、花は小さくて緑黄色なので葉の緑の中に埋もれてしまう。だから、遠くから見ると明るい緑のかたまりに見えるのだ。

 

山を愛す

旧木曽山林高校の校門を入って右手にこの記念碑があります。
木曾山林学校のOBで、中村木材(株)を興し、県会議員としても活躍した中村治郎氏が揮毫したものです。木曽で林業や木材にかかわった人たちの、大地や森林に対する共通する思いがこの「山を愛す」の短い言葉にこめられています。