木曾山林資料館

                   

[この題字は演習林管理棟の入口に掲げてある館銘板の文字から起こしたものである。木曽町開田高原在住の椙本清美氏の揮毫による。]

木曾山林資料館2014.5.24OPEN

TEL.0264-22-2007 

〒397-8567 長野県木曽郡木曽町新開4236 木曽青峰高校新開キャンパス内

ニュース

来週、8月29日(木)ですが、資料館は15時に閉めます。

木曽でも蒸し暑い日が続いていますが、山仕事に励んでいらっしゃる方々はなおのこと、汗にまみれていることでしょう。
さて、木曾山林資料館ですが、タイトルに表示しましたように来週8月29(木)の定例の公開日は、都合により午後3時に閉めさせていただきますので、来館を予定されている方には申し訳ありませんが、ご了承ください。

次の9月5日からは、毎週木曜日、平常どおり 朝9:30から16:00に公開します。

8月15日、お盆の中日ですが、資料館は開館します。

長いツユが明けたとおもったら、今度は連日の猛暑です。ホームページをいつもご覧くださっている皆様方、お元気にされていますでしょうか。
さて、資料館は毎週木曜日のみ開館という制約のもと、皆様方にご迷惑をおかけしていますが、今年はお盆の中日・8月15日がちょうど木曜日にあたりました。木曽へ帰省されている山林高校OB・OGの皆さん、この機会にご家族連れで是非、資料館へお越しください。

エアコンはありませんが、黒川沿いに下りてくる山の風と、冷えたほうじ茶がお待ちしています。

以上、ニュースの番外編です。

今週の来館者

6月の中旬は、アポをとってグループで来館された方が3組ありました。資料館を運営している我々スタッフとしては嬉しいことでした。

最初は農業高校生のグループです。長野県の中信地方の南安曇農業高校・塩尻志学館高校・そして地元の木曽青峰高校の農業クラブの役員をされている生徒さんと引率の先生方13名でした。総会を終えた後の研修で、木曾山林資料館の100年くらいにわたる林業教育にかかわる展示を見て、そのあと演習林にも足を伸ばしました。
青峰高校生が毎年すこしづつ距離を伸ばしながら設置しているモノレールを見学し、樹木としては明るい緑色の葉を輝かせているカツラを憶えてもらいました。新緑の森の、木漏れ日を体に感じながらリラックスした散策を楽しんでもらえました。

続いて翌日は名古屋大学大学院「環境学研究科」の院生と先生方13名が資料館を訪れてくれました。
毎年、いろいろな地域に出掛けて、その地域の活性化に役立つ提言ができないかどうかのアイディア探しの視察で木曽町を訪れたということです。
資料館のモノを見て、説明に耳を傾けていただけましたが、ご自身の興味から触発されるいろいろな質問が飛び出して、最終的にどんな提言が出てくるのか楽しみです。

次の週にはまことに珍しいグループの方が8名来館されました。「金光教」の教会の青年の方々で、明治時代の末と大正の初めに金光教の教団が、木曽から教団の建物を建てるためにヒノキを買い付けた、という記録が残っているそうで、その現地を見て何か情報が得られないかということで来られたのです。当館のホームページを見て、林業に関係ありということで事前に連絡をとってお見えになりました。
まず、上松町荻原の鹿島神社に詣で、明治41年に787本のヒノキを買い付けたという神社の裏山をみて、古い苔むした大きな切株を確認されたそうです。続いて上松駅の貯木場を見に行きましたが、これは現在は工場や老人保健施設などに変わっていて空振りでした。3万本のヒノキを貨車で運んだという信じられないようなことが当時あったのです。貯木場はなくなってしまっていることは予想していましたので、大正時代の上松駅の貯木場の古い写真を用意しておいて見ていただきました。
いずれにしても、自分たちの教団の歴史のひとコマを尋ねて、はるばる遠方からお出でになる熱意には頭がさがりました。

当館のホームページが縁で、われわれも知らない古い時代の木曽の林業の一端に気づかせてもらったことに感謝したいと思います。以上、充実したこの1週間の資料館の動きをご報告させていただきます。

ホームページの改訂

 木曾山林資料館ホームページのサーバー移転により、ドメイン名をkisosanrin1901.orgに変更し、木曾山林資料館問い合わせ用のE-Mailを、mail@kisosanrin1901.orgに変更しました。
 また、ホームページの内容を一部リニューアルし、100周年記念誌アーカイブと校友會報アーカイブのコンテンツを追加しましたので、ご覧ください。

 

2019年資料館の再開について

4月4日より開館します。 展示室内に暖房設備が無いことから、温かい服装でお越しください。

木曽式伐木運材図絵の世界(展示・講演)開催のお知らせ

御料館林業遺産認定記念として木曽町教育委員会・木曽町4地域公民館主催の「木曽式伐木運材図絵の世界」展示と講演が御料館(木曽町)で開催されます。

展示 平成30年12月15・16日(土・日)午前10時~午後4時

   木曽式伐木運材図絵(中部森林管理局所蔵レプリカ)と関係する林業資料

講演 平成30年12月15日(土)午後1時30分~午後2時30分

   木曽式伐木運材図絵について 井上日呂登氏(林野庁中部森林管理局職員)

木曾山林資料館が所蔵する木曽式伐木運材模型、写真パネル等を展示する予定です。

冬期休館について

木曾山林資料館は、12月1日~3月末まで冬期休館します。

資料館にうれしいお客様が来館されました。そのときの様子をご紹介します。

 去る8月23日、当館に筑波大学生命環境系の助教をされている[新保奈穂美]さんがお見えになりました。来館の目的は当館に明治・大正期のドイツ林学の図書があることを知って、それを見たいということでした。これまで当館を訪れた方の中で、特定の所蔵品に関心を持ってはるばる来ていただいたというのは大変珍しいことです。林業教育資料に特化したした資料館ですので、このような明確な目的を持っての来館は大変うれしいことです。  ところで、当館にドイツ林学の原書が存在する理由(わけ)は、1901年(明治34年)の開校当時には、まだ実業学校向けの林学の教科書がなかったものですから、先生方はご自分が大学で使っていたドイツ林学書を教室に持ち込み、それを参考にしながら黒板にどんどん書いていき、生徒は必死でそれをノートに写したという状況でした。  その後、先生方が置いていった本や、山林学校の図書室に注文して丸善から取り寄せた本等もあわせて28冊のドイツ林学書が残されていたのです。そのドイツ林学書のリストを新保助教に差し上げることができました。新保助教の研究テーマの一つが「ドイツが日本の造園学や林学に与えた影響」ということだそうで、明治時代にお雇い外国人講師として日本に滞在されたドイツ人学者の足跡を調べられているのです。  ドイツ林学書とは別に、明治36年6月に木曾山林学校の生徒が修学旅行で浅間山麓の国有林の見学に訪れた際に、帝國大学農科大学の本多静六博士のご指導を受けたのですが、そのとき本多博士といっしょに現場におられたドイツ人のヘーヘレ農科大学教授が、山林学校生徒に、火山灰地のカラマツについての話をし、それを山林局の白澤保美技師が通訳をしたというエピソードが当時の『校友會報』(生徒の作っていた雑誌)に残されていることもあわせてご紹介し、林業教育専門の資料館としての面目を施した次第です。    

長らくご無沙汰していて申し訳ありませんでした。

2017年5月に、ホームページにトラブルが生じまして、その修復方法がわからず、新しいニュースをお伝えすることができませんでした。 ようやく何とか動かせるようになりましたので、少しずつ新しい書き込みや、その後の木曾山林資料館の動きをお知らせしたいと考えています。 ときどきホームページにアクセスして、何も変化がないことにがっかりしておられた方にお詫びするとともに、今後ともあきらめずにアクセスしていただけるようお願いします。近いうちに、この1年間に整理してきたデータを順次公開していきたいと思っています。